27日午後8時半ごろ、川崎市川崎区南町の14階建てマンションで、13階の一室から出火し、火元の部屋約72平方メートルが全焼した。神奈川県警や川崎市消防局によると、室内から80代の男女2人が心肺停止の状態で発見され、その後、死亡が確認された。消防によると、この部屋には高齢の夫婦を含む3人が住んでおり、死亡した2人の身元の確認を進めている。残りの1人とは連絡がとれているという。
近くに住む50代男性は、「こんなに高いところでの火事は見たことがない。焦げくさくて怖かった」。火元の部屋に住む家族と知り合いという80代男性は「炎が出ているのを見て、すぐ電話したがつながらなかった。無事を祈るばかり」と話した。(中嶋周平、小林直子)